主に生体の色素によらない発色メカニズムを研究し、 発色原理の応用をめざす研究を行っています。ここでは「構造色」という原理がキーワードになっています。 構造色とはなんなのか、どのようなことを構造色というのかをご覧ください。



 構造色の説明の前に、 普通の色(色素)はどのように見えているのでしょうか。 我々の生活の中の光は様々な色の集合体であるといえます。

 色素を持つ物体は、様々な色の中から「ある色」を吸収し、また別の「ある色」を反射します。

 色素の場合は光の吸収が物体中に存在する電子によって行なわれるのです。 このように反射してくる光を視覚がとらえ色の知覚が生まれます。

 構造色とはこのように光の吸収が電子によるものではなく、 光の干渉による強めあいや弱めあい、光の散乱などによって起こるものなのです。

  構造色の例として、 シャボン玉の色、CDの裏面の虹色、玉虫の羽の色、貝の裏側に見られるの虹色 などが挙げられます。



 構造色の原理が分かったところで、画像班での主な研究題材であるモルフォチョウの紹介をします。


▲モルフォチョウ

これは南米に生息している蝶で、青く輝く綺麗な色をしています。



 この青く輝く色の理由として次の二つが挙げられます。

・多層膜干渉説
・回折格子説


 この発色原理は未だ解明されいるわけではなく、 この原理解明ができれば私たちが身に付ける衣服などにも応用が利くのではないか、 ということで頑張っています!


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