従来、画像工学はハード・ソフトの面に分かれて発展してきました。 しかし、ハード・ソフトという二面だけでは限界が見えてきました。 そこで、画像情報の最終的な処理過程である「視覚」を研究することによって より豊かな画像表現をすることを目的としています。 人間の五感(視覚・嗅覚・聴覚・味覚・触覚)のうち、人間の得る情報の約90%が視覚といわれています。 しかし、人間には実際とは違った認識をする「錯覚」という現象があります。 とくに視覚に関しては「錯視」といいます。 例えばこの下の画像、中心の一本線は上下で同じ長さなのですが・・・ 下の図のほうが長いように見えませんか? 本研究室ではこの「錯視」という現象を 人間の視覚特性の解明に必要だと考えています。 そこで、下記の研究テーマを設けて それぞれの視点から視覚について解明したり、応用したりしようとしています。 ・月の錯視・富士山の錯視の原因検討 ・2色印刷の色認識特性 ・金色・銀色の認識メカニズムの研究 ・人間の画像認識時における注視領域の測定 ・モアレ縞を利用した奥行き感を伴う画像表示方法 |